天下分け目の修正合戦
何が加筆され、何が修正されたか…っていうか、俺のページ見てたでしょ実は
上巻「何もしなかった日本」

 平成三十年 私は五十一では、新聞連載と同時進行で主に堺屋センセのハイテク描写に対して細かいツッコミを入れていたわけだが、その当時から、センセ若しくは担当者が、俺のページをヲッチしてるのではないかという疑惑があった。今回、単行本を購入してザックリと一読…いやあ、あるわあるわ(笑)



木下家のリビングは十二畳、そこにテレビや食器棚からファクス、パソコン、DVDプレーヤーまで並べたのだから誠に窮屈
→木下家のリビングは十二畳、そこにテレビや食器棚からファクス、パソコンまでデジタル家電を並べたのだから誠に窮屈

 とりあえず「DVDプレーヤー」が大型家電ではない、という事実を認識していただけただけでも、不肖Bazil、ボランティアで勝手に校正させていただいた甲斐もあるというものです、堺屋センセ。でも、テレビはともかく「食器棚」も「ファクス」も「パソコン」も、いわゆる「デジタル家電」ではないと思いますが…。



カラオケや流行のCDパソエン(コンピューター・グラフィック利用の独り芝居)なら自信がある。
→カラオケや流行のパソエン(パーソナル・エンターテインメント−−−デジタル映像利用の独り芝居)なら自信がある。

 CDとCGの混同については、連載途中で気がついていたようなので、加筆修正にあたって正式に削除。



入り口から右側には和夫の寝台と机と本箱が、カーテンで仕切った左の方には妹のそれが、昔のままに置いてあった。違いが目立つのは、和夫の机の上のパソコンが「ウェーブ二〇一〇」対応の新型になっていることぐらいだ。
→入り口から右側には和夫のベッドと机と本箱が、カーテンで仕切った左の方には妹のそれが、昔のままに置いてあった。

 発売から7年経っても最新OS、フルキーボード操作でLAN非対応が大好評だった「ウェーブ2010」も消滅。ロゴまで考えてあげたのに…(泣)



テレビ画面の上で仮装して独り演技が出来るパーソナ ル・エンターテイメントは、カラオケに続く宴席の人気余興だ。自らそのソフトを開発した織田信介は、これが好きで上手だ、といわれている。
大型画面の上で仮装して独り演技ができるパソエン(パーソナ ル・エンターテイメント)は、今やカラオケを凌ぐ宴席の人気余興だ。自らこのソフトを開発した織田信介は、これが好きで上手だ、といわれている。

 あ、でもソフトとハードの区別はまだあやしいみたいだ。まあ、一つ一つ気長に覚えていっていただければ良いですが。悲しいかなカラオケの後塵を拝していたパソエンだったが、4年の歳月を経てついにカラオケを凌いでしまった。画面も「大型」だ。



チャーリー・チャンの店に電話して、あと一時間したら特注をインターネットに入れるから、明日の午前十時までにここへ持って来い、といっといてくれ」
→チャーリー・チャンの店に電話して、あと一時間したら特注をメールで送るから、明日の午前十時までにここへ持って来い、といっといてくれませんかな

それをそのままチャーリー・チャンの店のインターネットに流してくれ
→それをそのままチャーリー・チャンの店にメールしてくれ

 はい、よくできましたぁ。ご褒美に花丸をあげよう。ちょっぴり恥ずかしいのか、織田大臣の口調も若干丁寧になっているぞ。



これぐらいのところにパソコンやDVDプレーヤーからファクス、テレビ電話、複写機まで全部入ってるんだから
→これぐらいのところにパソコンやテレビ電話からフリーサイズ複写機まで全部付いてるんやから

 ニックス・カフェも大胆に仕様変更。これに突っ込んだ時の俺の文章は「DVDプレーヤーもファクスもテレビ電話も、パソコンがあれば要らないものばかりだ」だったものだから、ご丁寧に外してくれたんだろうけれど、センセすみません、最近、考えを変えました。ファクスはあってもいいです。文庫化の時には戻してくださいね。
 ところで、「フリーサイズ複写機」って何だ?



新宅の健太はアイデアマンやから、郵便局で何でも引き受けてくれる。テレビ電話やインターネットを掛けてくれるだけやなしに、
→新宅の健太はアイデアマンやから、郵便局で何でも引き受けてくれる。携帯端末やインターネットのコーチ派遣もしてくれるし、

 「インターネットを掛けてくれる」という表現を、「想像を絶する」と書いたらこんな風に修正されてました。いや、コーチ派遣…て。自分で教えてやれよ新宅の健太、と言うか、せめて「インストラクター」って言ってくれよ、って言うか、そんな近所に派遣されうるコーチがいるんなら、おばあちゃんも自分でタウンページで探して電話するように。



坂井さんの車にもパソコン付いてるだろう。この画面をネットして、じっくり読んでもらえ
→坂井さんの車にもパソコン付いてるだろう。この画面をネットで送って、じっくり読んでもらえ

 あ、あと一つ、「ネットして」の余りの強烈さに4年前には言い忘れてたんですが、車にパソコン付けないで下さい



「私たちはホテルと代理人契約してね、予約状況をインターネットに繋(つな)いでおいて、団体客の宿泊希望が出ればすぐ応札する、それでまとまれば双方か ら手数料貰(もら)うのよ」
→「私たちはホテルと代理人契約してね、予約状況をインターネットに繋いでおいて、旅行会社でも個人でも宿泊希望が出ればすぐ応札する、それでまとまれば契約ホテルからマージンを貰うのよ」

 もともと利用者には無償で提供されていた(平成9年当時でも…ね)サービスに、いきなり業者が入ってきて有料化かよ! と騒いでいたら、若干ビジネススタイルが変わったようだが、ますます単なるYahoo!トラベルになっとるなあ。で、やっぱりどうしても、予約状況は「インターネットに繋いで」おかねばならんか?



「コンビニエンス・チェーンのニチコは、マルイ食品と提携、生鮮食品の予約割引販売を始めた。インターネットで午前中に予約、代金を払い込 めば通常の2割引きになる。
→「スーパーマーケット大手のニチコは、ネット・コンビニのよろず屋本舗や賃貸マンションのキヨスと提携して、『歩いて暮らせる街づくり』に乗り出す

 かつて、それってタダの生協やんか、と突っ込んだら、こんなにも跡形なくなりましたけど…。



外務大臣の時には、棒読み答弁と無言握手に終始、外人記者クラブでは「CD―ROM(リード・オンリー・メモリ ー)」 と呼ばれたものだ。
→外務大臣の時には、棒読み答弁と無言握手に終始、外人記者クラブでは「人間―ROM(リード・オンリー・メモリ ー)」 と呼ばれたものだ。

 当時の俺のコメントの全文。「『CD』は要らないと思うが。」「人間」はもっと要らん



里村がそういった時、腰のポケットベルがチリチリと鳴り出した。
→里村がそういった時、腰の携帯端末からチリチリという音がした。

 若い読者のために念のために言っておくが、ポケベルなんか平成9年当時にもほとんどなかったからな。里村はマナーモードにしておくように。



足川がそういってDVDの板を見せると
→足川がそういってDVDのディスクを見せると

 ああっ! 好きだったのに「DVDの板」(泣) DVDのディスク。正確に書くとデジタル・バーサタイル・ディスクのディスク。



ノート型パソコンと携帯電話とDVD用カメラ が、この頃の若者の旅行用「三種の神器」だ。
→ノート型パソコンと携帯端末とデジタルカメラ が、この頃の若者の旅行用「三種の神器」だ。

 ああっ! 好きだったのに「DVD用カメラ」(泣)



下巻「天下分け目の『改革合戦』」に続く
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