
日本人は人種問題に無神経である。その理由は極めて簡単、自分らが差別されることを全然気にしない民族だからである。いつぞやダッコちゃんやちびくろサンボ、カルピスマークなどが軒並みダメの烙印を押された時、大概の日本人の発想は
だった。そこに「偏見に基づくステレオタイプ化、末端肥大的にカリカチュアライズされることに対する民族の尊厳への侵害」を理解する気持ちはないのだが、当然だ。日本人というのは、ジョン・ベルーシの『サムライ・デリカテッセン』をげらげら笑える例外的な神経の持ち主なのである。だったら日本人を、そういう意味で怒らせるのは難しいのか、と言うと、別にそーでもない。
とか、本当のことを言うと大概の日本人は露骨に嫌がる。(白人から)偏見を持たれるのは平気だが、真実に対しては極めて偏狭な姿勢を持っているのが日本人なのである。
さて、そうは言っても平均的日本人はそれほどバカではないので、「差別はいけないこと」というのは知っている。この「知っている」というのがくせ者で、別に頭で理解してるわけでもなければ、まして本心から思っているわけではない。知識として身につけているだけなので、「いけない」というのも「悪い」とか「許されない」というよりは、むしろ「まずい」に近い。とりわけ関西においては、「まずい」程度であれば「おいおい」と突っ込まれるだけで済むので、身内の間では軽い気持ちでLet's差別ということになってしまうのもしばしばあるのだ。
さて、問題の写真の撮影地はそんな関西、寝屋川市である。
カレー屋の商標における「黒人」比率の高さは、かの「メタル印度カレー」にその起源を求めることができよう。かく言う私も「インド=カレー=黒人」という意識が、誰に教わるでもなくインブリンティングされてい、今で言うところの「だるまさんがころんだ」という遊びに興じていた幼少のみぎり、絶叫していた言葉は
全く、近所にインド出身の人が居なくて良かったと、ホッと胸をなで下ろす今日この頃である。東京裁判ではお世話になっておきながら、恩知らずな民族である。
ということで、カレー屋の屋号が「くろんぼ」ってのは、困ったことに珍しくも何ともないわけなのだが、この店がひと味違うのは、その立地条件。
という耳になじんだ標語も勇ましい看板や垂れ幕の掲げられた寝屋川市役所の隣に立っているのだ(爆) ここで昼飯食ってるのか? 市役所員〜(笑)
こんなこと書いて、店名変えられたり看板撤去されたりしたら困るが、建前と実際が象徴的な日本的風景として、末永く保存してもらいたいものである。