バカ田大学世界一周 第2回
ネットサーファーになろう。
| 【ネットサーフィン】
インターネットをはじめ、情報の海を自由に泳ぎまわり、情報を結んで世界に通じる新しい価値を創造すること。 そんなグローバル・ネットワーキングを担う人材を、淑徳大学・国際コミュニケーション学部では「ネットサーファー」と呼びます。 |
何度も言うようであるが、私の本業は「人事」である。なもんで、就職活動の時期となると、様々な学校から案内パンフレットが送られてくる。就職協定がなくなってからと言うもの、採用活動の時期はさほど変わらないものの、学校や学生の就職活動の時期は驚くほど早まった。そもそも就職協定と言うのは、学生の勉学に支障が出ないようにと、学校側からの要請で成立していたのではなかったのか、と、根源的な疑問を抱いていた秋の日、早くもクロネコヤマト便で送られてきたのが、淑徳大学国際コミュニケーション学部の学校案内であった。
で、この学校案内。表紙にデカデカと載っているのが「ネットサーファーになろう。」なるあおり文句だ。何考えてんのかなぁ、とページをめくって出てきたのが、上の「ネットサーフィン」についての勝手な定義付けだ。
よく読むと、この冊子は元々志望学生向けに編集されたらしい。ますます何故企業あてに送ってきたのかわからんが。だから本文も若向けにイカシている。例えば、
充実した設備とオシャレな建物、そしてあたたかなコミュニケーションがあふれているのが、国際コミュニケーション学部があるみずほ台キャンパス。たとえば、あの北野大先生が館長を努める図書館は、4万冊の蔵書をはじめCD-ROM用コンピュータなど最新設備がてんこ盛り。
何なんだい、「CD-ROM用コンピュータ」って。
学生さんのコメントも気の毒なもので
Word.Excel.Power Point.Visual Basicなど、いろんなソフトを完璧に使いこなせるようになりたい! それが私の情報処理の授業での目標です。私のいとこが就職した際、会社の研修でWordやExcelを学んだことを聞き、情報処理の授業がいかに実践的かを再認識しました。
と、殊勝なことを言われているが、そのとおり。会社によっては、それが「一太郎と1-2-3」という場合もあるだうが、そういうソフトの使い方は、ちゃんと会社の研修でやるのである、必要な場合は。だから、貴重な学生時代の時間を使って勉強しておいてもらいたいことは、全然別のことだ。使えるに越したことはないが、採用時にプラスになるか、と言えば、全然ならない、と断言しておこう。
国際コミュニケーション学部には「経営環境学科」と「文化コミュニケーション学科」の2学科があるようだ。それぞれの学科長が冒頭コメントを載せているが
経営環境学科・・・企業と環境との共生から、新しい価値を生みだす。マードックやビル・ゲイツを超える、21世紀の経営マネジメントへの道。
文化コミュニケーション学科・・・たとえば、国連難民高等弁務官の緒方貞子氏や、あのウォルト・ディズニーのように。世界中の人々の心を結ぶ、グローバル・コミュニケーターを育てたい。
・・・軽薄って言っていいですか? 第一、自由競争経済の彼岸にいるビル・ゲイツに、タカ派で赤狩りの協力者ウォルト・ディズニー、そういう2面性に着目できるセンスをこそ、企業は大学卒業者に求めているのだ。電車の吊り広告に書いてあるような単純で最大公約数的な情報受領の呪縛から解かれることが、「国際コミュニケーション学」なる学問の本領ではないのだろうか?
なお、インターネットのホームページ作成も、必修科目の一つだそうで、ここのサイトに行けば、学生が作ったページを見ることもできる・・・・・・が。HTMLの書き方くらい、ちゃんと教えてあげてよ、先生!